沖縄の注文住宅では、「家族」や「子ども」をテーマとしたホームプランを立てるケースが多いですよね。国内でも子どもが多い傾向にある沖縄では、注文住宅で優先する次項も、子どもを中心としたニーズが多いです。
特に「家族が仲良くなる家」と言うものや「子どもの頭が良くなる家」などの声を聞きますが、なかには「心の問題まで家で何とかなるものではないのでは?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
確かにいくら自由度の高い沖縄の注文住宅と言えども魔法は効きませんし、(風水も役立ちますが)風水などの「不思議な」力を借りる訳にもいきません。
ただ、イライラが静まりやすい暮らしを実現することで心に余裕ができてケンカが少なくなったり、自然と顔を合わせることで挨拶や会話が生まれる…、などの工夫を凝らした設計はできます。
今回はそんな、沖縄の注文住宅で試してみたい、家族が仲良く勉強や仕事もはかどって成果が出るような、家族を幸せにする間取りについてお伝えします。
沖縄の注文住宅で家族が仲良くなる家☆
勉強がはかどる家
家族が仲良くなる家
全国的にも沖縄でも、注文住宅を建てるきっかけでは、結婚や第一子の誕生の他、子ども達の進級や進学も多いです。
そのため沖縄で注文住宅を建てる希望では、①家族が仲良くなる家と、②子どもの勉強がはかどる家、の2つのニーズが高い傾向にあります。
【 仲良くなる沖縄注文住宅①リビング中心の家 】
★ 仲良くなるには顔を合わせる機会を増やして、自然と会話が出てくる環境を造ることです。
(1) リビングを中心として部屋が広がる家
→ 玄関から家に入るとまずリビングを通る設計の場合、子ども部屋があったとしても、子ども達は必ずリビングを通ります。自然と挨拶から会話が生まれる設計です。
二階に子ども部屋がある間取りでは、リビング階段を配置することにより、子ども達の出入り時に会話が生まれます。
【 仲良くなる沖縄注文住宅②吹き抜けリビング 】
(2) 吹き抜けリビングの家
→ 吹き抜けリビングで二階部分に子ども部屋がある場合、一階リビングの声が二階へ届きやすいため、より気軽に会話が出やすくなります。
また、吹き抜けリビングにより一階と二階の一体感が出やすく、そのためにお互いの存在感が高まる点もメリットです。
※吹き抜けリビングの家については、「沖縄のローコスト住宅でおしゃれな暮らし☆吹き抜けのある家」などでも触れていますので、どうぞ立ち寄ってみてください。
【 仲良くなる沖縄注文住宅③共有ワークスペース 】
(3) ワークスペースがある家
→ 家族がちょっとした作業ができるワークスペースを設け、共有スペースとすることで、本を読んだり、勉強や調べものをしたり、工作や裁縫など、無言でも作業を共にする時間が生まれ、一体感が出てきます。
子どもがまだ小学生のうちは、リビングなどにワークスペースを設けることで、子どもの情緒も落ち着きますし、大人も料理など家事をしながら子どもの勉強を見ることができるので、お互いに便利です。
この他、バーベキュー好きな県民性のある沖縄の注文住宅では、広い庭や屋上バルコニーなど、バーベキューや屋外パーティができるようなスペースを設ける設計も多いですよね。
このようなスペースも、夏休みなどに家族がひとつになってバーベキューや水遊びなどを楽しむことができるので役立ちます。
子どもの勉強がはかどる家
続いて沖縄の注文住宅では、「子どもの頭が良くなる家」などの要望も多いのですが、魔法のような家はありませんので、「子どもの勉強がはかどる家」としました。
子どもの勉強がはかどる=集中する空間づくりですが、これは首都圏に多い自習スペースを貸し出す空間や、個人型の学習塾を参考にすると、分かりやすいです。
【 集中する沖縄の注文住宅④壁際のワークスペース 】
(4) 勉強机は壁向きに設置する
→ 子どもが何人いても、勉強机を壁に付けて設置します。壁に向かうことで空間の雑音や視界が気にならなくなるためです。
※ 机の両脇にパーティションを設けることで、自然と中央に視界が向かい、意識も中央(教科書やノートなど)に向かっていきます。
例えば舞台では照明を当てることで観客は自然とそちらへ意識が向きますよね。ですから、集中できる勉強スペースでも、デスクライトはマストです。
子どもが集中する沖縄の注文住宅をテーマにするなら、ぜひ意識しておきたいポイントが、「意識の向かう場所=目線が向かう場所」であることです。速読などの訓練を見ても分かるように、視線と集中力は大きな繋がりがあります。
…ただし、小学校中学年頃までの子どもの場合、沖縄で注文住宅を建てる時には、ぜひリビングにワークスペースを設けてみてはいかがでしょうか。
【 集中する沖縄の注文住宅⑤リビングワークスペース 】
(5) 小学校中学年頃までの子ども達が集中する環境造りには、まず情緒の安定が何よりの優先事項です。「家族に見守られている」と言う安心感は、そのまま安心して興味を勉強に向かわせてくれます。
→ そのため、小学校中学年頃までの子どもがいる場合、両親が家事をしながら見守ることができるスペースに、勉強のしやすい環境を設けると効果的です。
また沖縄の注文住宅で家族が仲良くなる家にも共通していますが、リビングに限らず家族共有のワークスペースを用意して、大人が子どもの横で一緒に勉強や作業をしている環境も、子どもが安心して勉強ができる環境になります。
吹き抜けリビングの家では、二階の回廊部分に作業机を設置する設計がありますが、これも家族を感じながら勉強ができますし、大人も一緒に作業をすることもできますのでおすすめです。
また、集中力を維持するためには一定のリズムで「集中→リラックス(休憩)」を繰り返すことが役立つとされています。この時、緑のカラーは人の心を休める作用がありますので、観葉植物などをコーナーなどに置くのもよいかもしれません。
【 集中する沖縄の注文住宅☆観葉植物 】
☆ 沖縄注文住宅の内装をグレードアップする、観葉植物の選び方・飾り方に関しては、別記事「沖縄の家づくり☆おしゃれに演出する観葉植物スタイル」でもお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
スッキリと片付く家
家族が仲良くなる・子どもの勉強がはかどる家をイメージした時、あまり重要視されないのですが、実は沖縄の注文住宅プランで大きなポイントとなるのが、スッキリとした家づくりです。
家がスッキリとすることで、まず家事育児を主に担う親(母親など)の精神衛生をケアできます。両親の機嫌が良い家庭は、自然と家族仲良くなりますので、意外にも重要な要素です。
ある心理学実験チームによる実験では、「ゴチャゴチャした空間・スッキリとした空間」の「A・B」に分けて、それぞれの空間で一定の人々が作業を続けたところ、ゴチャゴチャした空間で作業をしていた人々は、集中力が切れ切れになった…、と言うデータがありました。
このようにゴチャゴチャした家では不思議ですが、子どもはもちろん大人でも、集中しにくくなります。
【 片付く沖縄の注文住宅☆余裕ある収納スペース 】
(6) スッキリとした沖縄注文住宅を建てるのであれば、「片付けやすい=収納スペースがたっぷりある家」として、プランを立ててみてください。
→ 例えば、壁面いっぱいのウォークインクローゼットは収納しやすいですし、リビングにも畳の下や階段スペース、対面カウンターの下部分などに、ちょっとしたブックラックや収納スペースなどがあると便利です。
ゴチャゴチャしない空間を作るためには、①床に物を置かないことと、②それぞれの物の置き場を決めることが役立ちます。
またリビング収納を意識するのは、家族が集まるリビングでは、本を読んだり勉強をしたり、さまざまなことをするので、気軽に片づけやすくなるためです。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で注文住宅を建てるに当たり要望の多い、家族が仲良くなる家や子どもの勉強がはかどる家についてお伝えしました。
子どもの成長過程においても、家族が仲良くなる家においても、家族がより幸せになる手助けとなる家づくりで知っておきたいポイントとしては、住む人々の情緒が安定する家を上げることができます。
この時、スッキリとした家でそれぞれの住人の精神衛生が整うことで機嫌も良くなり、その状態で頻繁に顔を合わせる間取りを作れば、自然と挨拶や会話が生まれて、リビングに家族が集まります。
勉強に集中するためにも情緒の安定は大きく影響しますが、そこには家族の存在を感じることは大きいポイントです。
勉強をしているともちろん会話は出てきませんが、「同じ空間にいる」「視界の届く範囲に家族がいる」と言う環境だけでも、なぜか安心感により情緒が安定し、情緒が安定することで集中力が出ることが多いですので、どうぞ試してみてはいかがでしょうか。
【 家族が仲良くなる家☆ウッドデッキと吹き抜けのある暮らし 】
☆ 家族で楽しむウッドデッキスペースと、一体感が出る吹き抜けがある戸建て物件はコチラです。
まとめ
家族を幸せにする住まいのポイント
・リビングを中心にして挨拶のある家
・吹き抜けリビングで家族を感じる家
・共有ワークスペースで時間を共有する
・壁に向かって作業をすると集中しやすい
・デスクライトでスポットを当てて集中
・小学生のうちはリビングの勉強スペースも役立つ
・スッキリとした家で集中力と穏やかさを保つ
・スッキリとした家を作る、たっぷりの収納スペース