最近は沖縄で家を建てる時、「家族が集まるリビングにこだわりたい!」との要望が多いですよね。家族だけではなく、気軽にお客様を呼んでくつろぐことができるような、おしゃれで解放感のあるリビングを求める沖縄の家オーナーも多いです。
思春期になると子ども達が部屋にこもりがちになりますが、実際に解放感があり居心地の良いリビングがある沖縄の家は、自然と思春期の子ども達も部屋から出てきて、皆で映画をみたりと楽しむ家族が多い傾向にあります。
キッチン+ダイニング+リビングとひと続きになっている沖縄の家は多く、そのために暮らしのなかで最も長く過ごすスペースがリビングです。
今回は、沖縄での家づくりでこだわりたい!との要望も多いリビングで、評価が高かった解放的なリビングアイデアをいくつかお伝えします。どうぞ参考にしてください。
【沖縄の家づくり】
家族がくつろぐ解放的なリビングアイデア
沖縄の家で人気の吹き抜けリビング
最近の沖縄の家で人気があるのが吹き抜けリビングです。吹き抜けにして縦に空間を広げることで、ぐんと解放的なリビングになるばかりではなく、高温多湿な沖縄において横の風の流れとともに、上下の空気の流れが生まれます。
「吹き抜けにすることで延床面積が狭くなる」と言う声もありますが、リビングをぐるっと回って見下ろす廊下を有効活用した事例も多いです。
沖縄の家で好評の活用アイデアは、リビングを見下ろす形で設置されるワーキングスペースで、ここで子ども達が勉強をすることで、1階でリビングと対面するオープンキッチンで家事をこなす両親も、家事をこなしながら子ども達の様子をそれとなく確認できます。
【 沖縄の家づくり☆吹き抜けで解放的なリビング 】
● 吹き抜けリビングにすることでロフトスペースができますが、ここに複数の開口(窓)を設けることで上下の風の流れができます。
→ リビングから外へ続く窓は大きな開口が人気で、リビングからウッドデッキなどで外へつづく空間を作り上げる「オープンリビング」で、より解放感溢れる空間の完成です。
オープンリビングをより外へと続く解放感溢れる設計にするためには、溝の存在感をできるだけフラットにして、ウッドデッキテラスとリビングとの段差をなくし、リビングスペースがそのままウッドデッキテラスまで続くような設計にします。
オープンリビングではウッドデッキテラスへと続く扉を引き戸や折り戸にして、長く開放できるようにできればベストです。
ウッドデッキテラススペースも広く設けて、夏の暑い時期にもギラギラとした直射日光にさらされることのないよう、長いヒサシを設置することで、テラスでバーベキューを楽しむなど、家族のイベントにも役立ちます。
リビングに和室スペースを設ける
まだオムツを替える時期の子育て真っただ中の家庭や、反対に高齢の祖父母と同居している世帯では、リビングの一角に和室スペースを設ける間取りが人気です。
沖縄の家では和室スペースの周囲に引き戸などを設けるプランの需要が高く、引き戸を設けて完全なプライベート空間を簡易的に作り上げることができるため、授乳などに役立ちます。
また高齢の祖父母がいる家庭では、引き戸を閉めて疲れた時にひと眠りしたり、最近では沖縄の家でもニーズが高くなっているコタツを冬場に置くのも一案です。
【 沖縄の家づくり☆和室スペース 】
● 高齢の祖父母がいる沖縄の家では、和室スペースの高さもフラットにした方が上り下りは楽ですが、和室スペースを一段上げて、下を収納スペースにするアイデアもあります。
→ 反対にサンクンリビングとして、周辺のリビングよりも一段下げた和室スペーススタイルも注目されるようになりました。
沖縄の家は子どもが多い家庭も多いですが、この和室スペースに机を置いて、宿題をする場所として利用する家庭も多く見受けられます。
和室スペースを囲う引き戸は、半プライベート空間にも、完全なプライベート空間にもできますから、子どもの成長に合わせて、小学生時代は子どもの様子を外から眺められるように半分だけ閉め、中学校になったら完全に閉めて勉強を促すなど融通が利くのもメリットです。
ただ最近では、小学生のうちは家族の存在を感じながら勉強をする方がはかどる子どもも多いため、リビングスペースの壁際に机を設置する沖縄の家も人気があります。
机とイスで勉強をする姿勢と、和式の机に座学で勉強する姿勢と、集中しやすさは子どもによってそれぞれ違うようですので、子どもの様子を見たり、相談しながら決めると良いかもしれません。
都心部では採光環境の良い2階リビング
高温多湿の沖縄の家では、より採光と通風環境が整った家づくりが理想的ですが、那覇市など、建物が密集するエリアの住宅では、特に1階リビングでは左右から採光が取りにくい立地もあります。
吹き抜けのリビングにして天窓を採用することで、採光環境を整える方法もありますが、プライバシー確保にもつながり一石二鳥として、最近では2階リビングの設計も注目されるようになりました。
【 沖縄の家づくり☆2階リビング 】
● 一般的には1階に配置するリビングを敢えて2階にゾーニング(※)するアイデアです。2階にリビングを置くことで採光を取りやすくなります。
→ こちらも前項でお伝えしたオープンリビングとして、ベランダまで続く解放感を演出するアイデアが人気です。
特に2階リビングが必要になるような沖縄の家では、1階にリビングを設けたとしても、大きな開口(窓)を入れると、通行人からの目線が気になるため、プライバシー確保のために囲いを設けたり、縦長の窓を複数並べる手法などが用いられます。
ならば2階リビングにすることで、通行人からのプライバシーも確保され、高い位置で採光を取り入れることができるとして、人気です。
(※) ゾーニングとは沖縄の家づくりで最初に行うステップとして、リビングや寝室、サニタリースペースなど、どの位置にどのスペースを持ってくるのか、大まかに決める作業を差します。
天候に左右されないインナーテラス
突然の雨も多い沖縄の家では、アウトドア感覚で過ごすことができるインナーテラスへと続くリビングも評価が高いアイデアです。
リビングの一角をガラスで仕切られた空間にして、部屋の奥まで採光を取り入れながら、多目的に利用できます。
直射日光が厳しい沖縄の家では、ガラスで仕切ることでより厳しい直射日光が入りやすいとして、敢えて北側や南側のインナーテラスを設けるケースが増えました。
【 沖縄の家づくり☆インナーテラス 】
● インナーテラスは屋根のあるテラスです。ガラスで仕切られたインナーテラスが多いですが、折り戸パネルなどになっていて晴れの日には自由に解放できる設計が多くあります。
→ 広い庭に続くインナーテラスが多いですが、通行人からの目線が気になるようでしたら、ガラスを外側から見ることのできないタイプにするのも一案です。
※ 天井にもガラスを設けてサンルームにすることで、雨の日にも慌てて取り込む必要のない洗濯干し場、サンルームとしても活躍します。
オープンリビングと同じように、リビングからインナーテラスへの敷居に段差を設けずフラットにすることで、より解放的です。
インナーテラスの用途は多岐に渡り、カフェスペースにしたり雨の日にも利用できる子どもの遊び場として、トレーニングルームとしてなど、自由に選ぶことができます。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の家づくりで重視する人の多いリビングスペースについて、近年人気のアイデアをいくつかお伝えしました。
この他にも意外に沖縄の家で評判が高いリビングアイデアが、リビングシアターです。白い壁自体をスクリーンとして、近距離で映し出すことができるプロジェクターを設置したり、大きな画面を設けて映画や音楽を楽しむスタイルです。
音響にもこだわったリビングシアターが多く、防音設備を施したリビングにしています。また遮光カーテンも用意して、本格的に楽しむスタイルも人気があります。
まとめ
家族が集まるリビングアイデア
・解放感溢れる吹き抜けリビング
・何かと使い勝手が良い和室スペース
・採光を確保しプライバシーも守る2階リビング
・天候に左右されないインナーテラス
・外まで続く解放感が魅力のオープンリビング
・大画面で映画や音楽を楽しむリビングシアター