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【沖縄の家づくり】子どもの成長とともに変わる家族の部屋

【沖縄の家づくり】子どもの成長とともに変わる家族の部屋
沖縄では今、新築の家がどんどん建っていますよね。最近では分譲マンションや建売住宅も多いのですが、最近の沖縄の家では注文住宅と建売住宅の良いところ取りができるような中間的な存在の規格住宅が注目されるようになりました。

特に全国で見ると意外にも地価の高い沖縄の家では、もともと所有している土地に建てるのであれば問題はないものの、土地から購入して沖縄の家を建てるとなると、ある程度限られた敷地のなかで工夫をして、快適な住まい設計をしなければなりません。

さらに全国的な平均よりも子どもが多い傾向のある沖縄の家で悩むのは子ども部屋です。確かに子ども1人に1部屋用意したい家庭も多いですが、実際に子どもを独立まで育て上げた家庭では、成長に合わせた柔軟な子ども部屋の変化が必要とも言います。

そこで今回は、沖縄の家づくりプランで悩みの種にもなりやすい子ども部屋や、夫婦の寝室について、いくつかのアイデアやプランニングのポイントをお伝えします。どうぞ参考にしてください。

 

【沖縄の家づくり】
子どもの成長とともに変わる家族の部屋

 
吹き抜けリビング木立ホーム

成長に合わせた柔軟な子ども部屋が基本


沖縄で家を建てる年代は20代・30代の若い世代も多いですよね。結婚や子どもの妊娠・出産を機に沖縄で家を建てるケースが多いのですが、そうなると実際に子どもを育てた経験んがないので、「1人に1部屋」と考えがちです。

確かにアメリカなどでは子ども時代から自分の部屋を持つ習慣があるのですが、日本では小学校低学年頃までは、家族の存在を感じた空間の方が、見守られながら生活ができるので、情緒が安定しやすいと言われています。

【 沖縄の家づくり☆成長に合わせて仕切りを設ける 】

★ ですから、小学校低学年までは家族とともに過ごすスペースを重視し、小学校中学年頃から少しずつ仕切りを設けるなどの半プライベート空間に…、思春期になったら完全に分かれるような、柔軟性のある子ども部屋のプランニングがおすすめです。

→ 兄弟がいる場合は、幼い時代は子ども達共有の遊び場・勉強部屋として広い空間を活用し、上の子が中学年頃になってきたら、家具屋さんなどで仕切りを調達して半プライベートをするプランニングは人気があります。

※ また、思春期に入った頃には大きな部屋を完全に分けることができるよう、スライド式の壁を最初からセットするプランも多いです。

もしも将来的に完全に2部屋(3部屋など)に分けるプランであれば、扉は最初からそれぞれの部屋に直接入ることができるよう、複数設置する必要があります。

また、窓もそれぞれの部屋に設けるよう、複数の窓を設計してください。

 
シンプルリビング木立ホーム

寝室・子ども部屋プランの注意点


子ども部屋や夫婦の寝室は、休んだり眠ったり、集中して勉強をしたい空間なので、騒音ストレスのない落ち着いた空間が条件です。

さらに沖縄の家の場合は「適度な」採光環境が勉強などのやる気に直結します。

【 沖縄の家づくり☆適度な採光環境 】
 
★ 最近では朝早く起きて勉強をする習慣を付ける家庭が増えていますが、このような場合には、東向きの窓があると朝の陽ざしがやる気を後押ししてくれるでしょう。

→ けれども、朝早く起きない場合は朝の陽ざしがうっとうしくもなるかもしれません。沖縄の真夏の家では、朝の陽ざしも厳しくなりますので、遮光などの対策も必要になります。

※ また、西日が差し込む沖縄の家は、あまりに強い日差しでそのまま夜まで熱気がこもりストレスフルな子ども部屋にもなり兼ねませんので注意をしてください。

このように、南国の直射日光が激しい沖縄の家では、南側や北側の窓が好まれる傾向です。また、落ち着いた空間が条件となる夫婦の寝室や子ども部屋では騒音まで配慮しなければなりません。

【 沖縄の家づくり☆騒音への配慮 】

★ 沖縄の家づくりの基本として、室内の騒音になりやすい水回りの近くには、夫婦の寝室や子ども部屋は置かないようにしてください。上下階の水回りは一か所に集約します。

→ さらに外側からの騒音を避けるため、通行量の多い道側の寝室や子ども部屋は極力避けます。

ただ、最近では敷地面積との兼ね合いから通行量の多い道路側に面した部屋でも、寝室や子ども部屋にしなければならないケースも多く、このような場合は気密性が高く、防音効果がある資材や工法での対策も多いです。

 
カスタマイズリビング木立ホ

狭い敷地ならロフトも活用


子ども達がそれぞれ思春期に入り、将来的に2部屋以上の子ども部屋が欲しい場合、敷地面積の関係性から、なかなか充分なスペースが取れないことも多いです。それでも、子ども達としてはそれぞれ平等なスペースが欲しいはずですよね。

このような場合には、天井を高くしてロフトスペースを設け、スペースを広げるアイデアが人気です。

【 沖縄の家づくり☆ロフトスペースを設ける 】

★ 子どもが共同で寝ることができる幼少時代は、ロフトスペースがちょっとした秘密基地にもなります。収納部屋としても利用できますので、どのような時代でも使い方はフレキシブルで便利です。

→ 天井はある程度高くなければなりませんが、天井が高いと狭いスペースでも解放感があります。

2階建ての2階にロフトスペースがある子ども部屋を置くのであれば、天井に窓を設けると上下の風の流れもできて採光・通風環境が良好です。

ただし、沖縄の家は厳しい直射日光にも配慮しなければならないため、遮光加工が施された窓や擦りガラスなどで対策をしてください。

 
シンプルリビング木立ホーム

夫婦の寝室はどうする?


沖縄の家では子どもが幼いうちは家族川の字で眠ることができるよう、リビング・ダイニングキッチンのある1階と、2階も大きなフリースペースを設ける設計は多いです。

ただ、その横にひとつ書斎にもなるような部屋を設けて、子ども達が集中して勉強をしたい時や、来客中でも少し休みたい時などの自由な部屋を作ると、住んでみると何かと便利なスペースだと気付きます。

そして子ども達が成長するに従い、この空間を夫婦の寝室にする流れは多いです。そのため、最初から将来的に夫婦の寝室として利用できるよう、より快適な空間にしておくことをおすすめします。

【 沖縄の家づくり☆夫婦の寝室 】

★ 将来的に夫婦の主寝室となる部屋なので、この部屋で多くの作業ができるよう、室内にウォークインクローゼットを設けたり、壁際のスペースを利用して、ちょっとした書斎スペースを作るプランが人気です。

→ このような夫婦の主寝室は家の奥側にゾーニング(※)することが多いため、室内に小さなシャワールームまで設けるケースもあります。

※ シャワールームを設けることで、寝泊りを必要とするお客様が来た時にも、ゲストハウスとして提供できて便利です。

また、将来的に子ども達が思春期になると、大きなフリースペースは完全なプライベート空間に仕切るプランも多いですが、その後、子どもが独立した後は空いてしまいます。

そのため、子どもが独立した後に夫婦別室にするか、それとも変わらず同じ部屋を利用するか…、選択の節目となる夫婦も多いです。

 
カスタマイズリビング木立ホ

いかがでしたでしょうか。今回は沖縄の家プランニングで悩みの多い、子ども部屋や夫婦の寝室について、いくつかのアイデアやポイントをお伝えしました。

本文中の(※)ゾーニングは沖縄の家プランニングで一番最初に家族で話し合って行う、リビングダイニングや水回り、部屋など、「どの辺りにどんなスペースを設置するか」を大まかに決めることを差します。

(詳しくは別記事「【沖縄の注文住宅】ゾーニングってなに?家づくりの最初の一歩」をご参照ください)

将来的に夫婦別室になるパターンでは、夫婦がそれぞれにライフワークとも言える趣味を持っているケースが多いです。それぞれの部屋で夫は釣りやサーフィン道具など、妻はミシン台や大きな本棚を置く…などなど、自由な空間を作ることができます。

まとめ

子ども部屋や寝室の決め方と注意点

・子ども部屋は成長に合わせて変えていく
・沖縄では適度な採光を意識する
・落ち着いた環境が条件の部屋は騒音に配慮
・水回りの近くに部屋は置かない
・スペースが狭いならロフトも旨く活用
・夫婦が一緒の部屋か、別室かも考えておく
・夫婦の寝室に書斎スペースなども人気

 

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