最近、新築の沖縄の家では、子ども達が独立した後に夫婦2人の新しい暮らしに合わせた住まいに住み替えるニーズに対応した、コンパクトな沖縄の家が増えてきましたよね。
県内外からシニア世代の移住ニーズがありますが、趣味を楽しむことを意識した平屋の家が人気です。玄関を広くして釣り具などの趣味の用具を存分に収納できるスペースを作ったり、家庭菜園用の庭スペースを確保するなどの要望が見受けられます。
けれども沖縄のシニア世代の家では、子育ても終わり悠々自適に暮らしたいからこそ、まず優先したいのは時短家事が実現する沖縄の家ではないでしょうか。
ですから夫婦2人のDINKS世帯だからこそ、今まで家事をメインに行ってきたパートナーの意見を優先しながら、趣味を充実させる工夫が必要です。
今回は、人気の沖縄シニア世帯の家で、楽チン・快適な暮らしが実現する間取りアイデアをお伝えします。どうぞ参考にしてください。
【沖縄の家づくり】
シニア夫婦2人暮らしの間取りアイデア
コンパクトな平屋が定番
シニア世帯の沖縄の家では、将来的に足腰が弱った時にも移動がしやすいように、平屋の家が人気です。
子育て真っただ中のファミリー層世帯の沖縄の家では、敷地面積が充分ではない場合、2階建て・3階建て設計も多くなりますが、狭いスペースをできるだけ有効活用するために、階段も急になりがちです。
シニア世帯がこのような急な階段がある沖縄の家に住むと、ついつい階段の上り下りがおっくうになりがちで、2階部分がデッドスペースになる傾向が目立ちます。
【 沖縄の家づくり☆コンパクトな平屋 】
● 子ども夫婦など、お客様が頻繁に来る可能性もあるシニア夫婦世帯の沖縄の家では、玄関を中心にして、玄関からすぐの左側に客間兼仏間、反対の右側にリビングキッチンを設けることで、お客様が来る度に部屋中を掃除する手間暇を省くことができます。
→ 客室兼仏間からは大きな縁側を設ける間取りが人気です。玄関から他の部屋を通らずに直接入ることのできる客室に縁側を作ると、玄関からの出入りの他に、縁側からの出入りも可能にします。
右側が夫婦のプライベートスペースとして、リビング・ダイニング・キッチンを配置するのですが、その一角に和室スペースを、客室兼仏間以外にもうひとつ設けることで、ちょっと疲れた時の休憩スペースなど、何かと便利です。
南側の大きな開口(窓)は陽当たりも良く、南北の対面に窓を設けることで風通しも良くなります。
夫婦のプライベートスペースとなるリビングは、南側に大きな開口を設けて通風・採光環境を整えると、湿り気のない明るい沖縄の家が実現しますので試してみてはいかがでしょうか。
よりゆとりのあるシニア世帯の沖縄の家
前項のような平屋のコンパクトな沖縄の家で、キッチンや洗濯機などの水回りを一直線に集結し、家事導線を短くすることで、より楽チンに家事をこなすことができます。
キッチンの先に勝手口を設けると、買い物やゴミ捨てもキッチンから一直線でリズム良くこなすことができるので、ここにも出入口を設ける間取りが多いです。
また、リビングからダイニングへ続くスペースは引き戸を設けるなど工夫をして、引き戸を収納するとひとつの部屋にできる造りにすると、広いスペースに解放感が生まれます。
さらに後々介護が必要になった時のことを考慮した空間づくりも役立つかもしれません。
【 沖縄の家づくり☆介護の可能性まで考慮する 】
● 将来的に介護が必要になった時をイメージし、トイレや浴室は介護が入ったり、人が2人入っても余裕があるほどの広いスペースを取ると安心です。
→ 車椅子や簡易ベッドなど、大きな機材も通りやすいように、玄関の扉や縁側の開口(窓)は広めに取ることも、間取りプランニングでは考慮に入れてみてください。
また、定年後は年齢を重ねるほどボヤなどの火災や、転倒などの事故リスクが高まります。
足腰が弱くなると火災が起きた時に逃げ足も遅くなりますし、転倒した後に電話などまで移動することは困難です。
ですから、前項まででお伝えしたように勝手口・縁側・玄関と複数の出入り口を設けるとともに、室内の廊下はできるだけ広めに取った間取りをおすすめします。
夫婦で趣味を楽しむ
シニア夫婦2人暮らしの沖縄の家では、家事が時短できて毎日の暮らしが楽になったら、夫婦がそれぞれに自分達の趣味が思う存分できる、充実した時間を後押しする間取りをプラスできたら楽しい沖縄の家になりますよね。
釣りやサーフィン、サイクリングなど、アクティブな趣味をライフワークとするシニアも増えましたが、このような場合には玄関から土間が広がり、そのままリビングスペースになっているような、土間リビングも便利です。
そうでなくても玄関スペースを広く設けて、土足のままウォークインできるような収納スペースまで備えておくと、より気軽に趣味を楽しむ後押しになります。
趣味の道具のメンテナンスもありますので、趣味を楽しむ意味でも広い縁側スペースやウッドデッキを設けると、より手間が掛かりません。
【 沖縄の家づくり☆趣味スペースを確保する 】
● 南側の広い開口で採光環境の良いワークスペースを中心にして、左側に主寝室、右側にリビングダイニング・キッチンスペースを設け、どちらへもつなげた間取りです。
→ 寝室とリビングダイニングと言う生活の中心となるスペースと、ワークスペース(書斎)をほど良くつなげることによって、生活のなかに趣味がムリなく取り入れられます。
それぞれの扉を引き戸にするなどして、左右の扉を開放できる造りにすることで、夫婦がお互いの趣味に没頭していても、お互いの存在を感じて過ごすことが可能です。
寝室の脇にはウォークインクローゼットを設け、玄関側からも入ることができる複数の導線を設け、寝室からワークスペースへとつないでいくと、趣味の道具も広いウォークインクローゼットにも収納しやすくなります。
2階建てにして部屋を設ける沖縄の家
最近のシニア世帯の沖縄の家では、敢えて2階建てにして2階部分に部屋を設けておく要望も多いです。
他県へ行った子ども達が帰ってくるなど、突然のことにも対応できるよう、客間とは違う寝泊りできるスペースを用意したい…、と希望するシニア夫婦が多い傾向にあります。
日ごろは2階の部屋は使わず、デッドスペースになってしまう可能性も高いので、吹き抜けリビングの間取りにして、回廊型の廊下を配置し、2階部分が下から確認できる間取りが好評です。
2020年の新型コロナ感染拡大も影響して、近年のシニア世帯は沖縄の家でも室内にこもりがちになっているので、吹き抜けリビングにして天井を高くすることで解放感が生まれ、精神衛生上もおすすめです。
【 沖縄の家づくり☆子どもが頻繁に泊まる家 】
● 子ども世帯が頻繁に泊まるシニア世帯の沖縄の家では、子どもがキッチンを自由に使う確率も高くなるので、キッチン内も動きやすいようにアイランドキッチンにすると、ストレスが軽減されます。
→ アイランドキッチンを中心にして回遊型の導線を作ることで、複数の家事導線ができて、家族がぶつかって窮屈を感じにくい、ストレスレスが魅力です。
また、子ども世帯が寝泊りする時にずっと1階と2階で分かれていると、お互いに気を遣ったり、寂しくなったりと、ちょっとしたトラブルにもなり兼ねませんが、吹き抜けリビングにすることによって、お互いの存在を感じながらそれぞれに好きなことができます。
いかがでしたでしょうか、今回は夫婦2人暮らしのシニア世帯が建てる沖縄の家で、快適な毎日を送るためのポイントをお伝えしました。
本文には夫婦が趣味を楽しむ毎日を後押しする沖縄の家の間取りアイデアもお伝えしましたが、趣味を楽しむシニアライフを目指すのであれば、まずは夫婦が同じ空間で趣味を楽しむことができるのか、それとも完全なプライベート空間が良いのかも、最初に話し合っておくと良いかもしれません。
夫婦それぞれが自分の趣味を充実させるために、時短家事を実現する間取りを優先しながらも、車好きであればガレージがあると嬉しいですし、家庭菜園が趣味であれば広い庭が欲しいように、それぞれの希望を洗い出すことから始めるのがポイントです。
その上で、目的の違う収納庫をあちらこちらに設けたり、玄関にはベンチを置いてしゃがまずに靴の脱ぎはきができるなど、小さな工夫を施すことで快適な時短の沖縄の家が実現します。
まとめ
シニア世帯の間取りアイデア
・家事が楽になる平屋コンパクトが人気
・介護が入る可能性も想定した広いトイレや出入口
・複数の出入り口や広い廊下、複数の導線を用意する
・寝室→書斎→リビングをつなげる
・アクティブな趣味なら玄関を広く収納を増やす
・お客様が頻繁に来るなら玄関から直接行ける客間が便利
・子どもが頻繁に寝泊りしそうなら、部屋を用意しておく